ブエルタ・ア・エスパーニャ 2024 第9ステージ

アルメイダがコロナ感染でリタイアという悪夢から一転、UAE劇場になった。逃げにソレル、ジェイ・ヴァイン、アダム・イエーツの3人を乗せたUAEが、先頭を引いてペースを上げる。カラパスは、87.7kmで集団から抜け出し。先行していた逃げを追って総合ジャンプアップを狙う。グリーンジャージ(ワウト)が逃げに乗っているという、あまり見ない光景が展開されたが、UAE山岳隊(ソレル、ジェイ・ヴァイン)の引きで途中から遅れる。

終盤では、プロトンがアダムにかなり詰め寄り、思ったほどのタイム差はとれなかったが、アダムは60kmを独走し、総合7位につけて望みを繋いだ。(当然、敢闘賞)オコーナーが、追走グループを捉えたあと、3着に入り4秒のボーナスタイムを奪取した。4秒といえば、先日のツールドフランス・ファムで、総合優勝ニエウィアドマがフォレリングから守った秒差だ。侮れない。

感極まって涙ながらに話すアダムが印象的だった。最後の登りではかなり脚にきていたらしい。スポーツでは、日常では滅多に起きない奇跡がいくつも起こる。だからのめり込んで見てしまうのだが、選手たちの「必死」や「決死」の覚悟が奇跡を呼び起こすのかもしれない。日常にも必死があれば奇跡は起きるのかもな。

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