ツール・ド・フランス 2025 第9ステージ

語りたいことが多すぎるレースになった。

まず、昨日のレースで突如スプリントに参加したワウトは、「次は(予告)ツイートするよ」と言って、本日「Ik ga meesprinten vandaag(今日はスプリントに行くよ)」と約束通りツイートした。チャーミング。しかも本日インタビューで「昨日のスプリントはチームにも誰にも伝えていなかったので、怒られた」らしい。

横風が予想されるド平坦ステージ。昨日のような展開になるかと思いきや・・・

オフィシャルスタートの合図でアルペシンのリッカールトがアタック。すぐにマチューが合流して、ほぼ174.1kmを先頭で走るという奇想天外な展開に。ラストはマチューだけで逃げ切りを狙ったが、残り700mで、プロトンに吸収された。もしあのまま逃げ切ったらスーパーなステージだった。敢闘賞はリッカールト。ツールのポディウムに登りたいというリッカールトの夢を、マチューが叶えた形になった。

途中5分以上の差が開いたのは、リドル以外に追う理由のあるチームがいなかったせいだが、エシュロンの影響でプロトンのスピードが一気に上がった。あれがなかったらどうだったろう?

その恩恵を受けたのは、勝ったメルリール。リドルは途中消耗したために、完璧なトレインを組むことができなかった。メルリールは一人でもいける。抜け出しのタイミングや位置取りが本当にうまい。

そしてアルメイダがDNF。肋骨折れているんだから、ご自愛ください。来週からの山岳に向けてアルメイダの不在はUAEにとっては大きな損失だが、ポギは好調だから大丈夫か・・

明日は第2週のプロローグのようなステージ。もう半分。第2週からは全く違うレースになるのだろう。

コメントを送信